事実に基づく人事考課 | 人事コンサルタントのブログ

事実に基づく人事考課

 人事考課は「部下が行った仕事上の行動と成果」という出来事の評価であり、その出来事を把握することが必要です。特に、プロセス考課は考課期間中の行動事実を評価するわけですから、その行動事実を把握することが大前提になります。

● 行動事実を把握する3つの方法
 考課期間中の行動事実を把握する方法は、次のように3つの方法があります。

 

①    日頃の行動観察(行動観察記録メモの活用)
 日頃の部下の仕事ぶりをよく観察してメモします。ただし、こっそりメモするのではなく、良いことがあれば「ほめる」、いけないことがあれば「叱る」「注意する」というアクションを起こしてメモをします。アクションを起こすことで、その都度の指導育成になりますし、部下も覚えているので評価の納得性が高まります。
このメモした内容を根拠に人事考課(プロセス考課)を行います。

 
②    結果からプロセスの確認(ヒアリング)
 結果には必ず理由があります。良い結果(目標を上回って達成した)になったということは、本人の行動(努力、能力)が良かったか、何かラッキーなことがあったか、何か理由があります。
また、悪い結果(目標を達成できなかった)になったということは、本人の行動(努力、能力)が悪かった、何かアンラッキーなことがあったか、何か原因があります。
その理由や原因をヒアリング等で確認して、今後の指導に活かすと共に、人事考課(プロセス考課)に反映します。

 
③    自己評価の根拠・理由の確認(ヒアリング)
 まず、自己評価の精度を高めることが必要です。そのためには日ごろから、被考課者に評価基準(上司の期待水準)を教えておくことが大切です。さらに、被考課者にも自分の職務行動(良いこと、いけなかったこと)を記録させ、それを基に自己評価するようにします。その上で、面談やヒアリング等で自己評価の根拠となる行動事実や成果物をさせて、それが事実であると確認できれば人事考課(プロセス考課)に反映します。

 

 

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